歯科矯正用アンカー
スクリューを用いた矯正
効率良く歯を動かし、治療期間を短縮したり、前に出た歯を十分に引っ込めることができる矯正治療方法です。
従来ヘッドギアに頼っていたケースでも、この歯科矯正用アンカースクリューを用いて治療が行えるようになりました。
従来ヘッドギアに頼っていたケースでも、この歯科矯正用アンカースクリューを用いて治療が行えるようになりました。
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正とは
ごく小さいネジ状のミニインプラントで、身体にも優しい、生体親和性の高いチタンでできています。歯を動かすための固定源として顎の骨(歯茎の部分)に埋入し、それを支えとして歯並びを整えていきます。
歯科矯正用アンカースクリューを使用するメリット
- 口元が前に出ている(上顎前突、出っ歯)症例に有効で、前歯を十分後退させることができます。
- 通常は動きやすい歯同士を固定源として歯を動かしますが、顎の骨に埋入した動かない固定源を利用すれば、効率よく歯を動かすことができ、治療期間を短縮できます。
- 従来は、固定源としてヘッドギアを使用する必要があった症例も、無理なく治療ができます。
ヘッドギアの代わりとして
従来は、前歯を後方に移動させたり、奥歯が前に来ないように押さえておく目的で、ヘッドギアが多く使用されてきました。ヘッドギアは着脱式でご自宅でのみ使用していただきますが、特に成人の場合は装着できる時間に制約があり、なかなか思うように歯が移動できないという問題がありました。
歯科矯正用のアンカースクリューを用いると、ヘッドギア装着の負担がなく、24時間固定していますので、効率よく歯を動かすことができます。
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療例
2症例とも、前歯が前方に出ていた症例です。上顎の「歯ぐき」と「前歯」が十分に引っ込み、横から見ると口元が大きく改善していることがわかります。このように、上顎前突(出っ歯)の方に特に有効な方法です。
症例1(27歳女性)
治療前
治療後
症例2(29歳女性)
治療前
治療後
歯科矯正用アンカースクリューの埋入について
お子様は骨が成長途中のため使用できず、基本的に大人の方が対象になります。 埋入手術は、当院ではなくセコメディック病院にて行います。
<セコメディック病院 歯科口腔外科 船橋市豊富町696-1 TEL:047-457-9900>
※取り外しは、当院にて簡単に行うことができます。
主訴 | 症例1・2:前歯が前方に出て、口元が突出しており、口を閉じにくい |
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診断名あるいは症状 | 症例1:上下顎前突、叢生 症例2:上顎前突 |
治療に用いた主な装置 | マルチブラケット装置、歯科矯正用アンカースクリュー |
治療日数 | 1日(埋入自体は1本5~10分程度で終わります) |
費用 |
CT撮影 22,000円(税込)、 1本につき 11,000円(税込) 基本的に自費診療となります。 |
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デメリット・リスクについて | 簡単ではあっても外科手術となるので、埋入後、抗生物質と鎮痛剤が処方されます。 埋入手術後1~2週間位で、グラグラしたり抜けたりすることが10~15%位あります。 (この場合再度埋入を行いますが、料金は無料です。) |