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子どもの口元の変化

矯正治療開始時期8歳~10歳の小学校中・高学年の患者さんの症例を掲載しています。主に混合歯列期(前歯が永久歯・奥歯が乳歯)の矯正治療です。
口元の突出により口唇が閉じにくいと、小児の場合は特にお口をポカンと開いていることが多くなります。常に口が開いて口呼吸になると、乾燥から風邪やアレルギー疾患になりやすく、また、唾液の効力が低下してむし歯になりやすくなります。

1.上顎前突・開咬・口元の突出

8歳の患者さんです。出っ歯が原因でいつもお口がポカンと開き、自然に口を閉じられない状態でした。また、上下の前歯が咬み合わない「開咬」のため滑舌にも影響があり、矯正治療で改善を図りたいと来院されました。

治療前(8歳)
治療前
矢印
治療後(12歳)
治療後

精密検査の結果、歯と顎の大きさのバランスが合っていなかったため上下左右の小臼歯を抜歯し、成長期を加味して上顎の発育抑制を行いつつ、前歯を後方に下げる矯正治療を行いました。
治療後は、自然に口が閉じられるようになり、横顔もバランス良く、美しくなりました。

小学生の頃と大人になった時の患者さん

小学生の頃と大人になった時の患者さん

矯正治療の最終的なゴールは、大人になった時の歯並びや口元、噛み合わせが整っていることです。患者さんは治療後の後戻りもなく、大変きれいな横顔・口元を維持されています。

矯正治療の内容

【主訴】 出っ歯、口が結べない、いつもポカンと開いている

【診断名】 上顎前突、開咬、口元の突出感

【年齢】 8歳1か月

【治療に用いた主な装置】 マルチブラケット装置、ヘッドギア

【抜歯部位】 上下顎左右第一小臼歯

【治療期間】 Ⅰ期治療・Ⅱ期治療合わせて4年10か月

【治療費用概算(自費)】 総費用90~95万円

【リスク・副作用】

  • 装置を初めてつけたり、力を強くかけた時には、歯が浮くような感覚や、噛んだ時に痛みを感じる場合があります。
  • 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなるので、ブラッシングを念入りに行う必要があります。
  • 歯を動かす際に歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
  • 歯並びや口腔周辺筋のバランスを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
  • リテーナー(保定装置)を適切に使用しない場合、後戻りすることがあります。

2.上顎前突・口元の突出

9歳の患者さんです。出っ歯が原因で口が閉じにくく、上の前歯が目立つ状態でした。矯正治療で症状の改善を図りたいと来院されました。

治療前(9歳)
治療前
矢印
治療後(13歳)
治療後

成長期であるため上顎の発育抑制を行い、永久歯を上下左右一本ずつ計4本抜歯して治療を行いました。
治療前は口を閉じるために無理な力が入り、口の周りの筋肉に緊張がありましたが、治療後は顎のラインも美しく、安静な口元になりました。

矯正治療の内容

【主訴】 出っ歯

【診断名】 上顎前突、口元の突出感

【年齢】 9歳11か月

【治療に用いた主な装置】 マルチブラケット装置、ヘッドギア

【抜歯部位】 上顎左右第一小臼歯、下顎左右第二小臼歯

【治療期間】 Ⅰ期治療・Ⅱ期治療合わせて3年11か月

【治療費用概算(自費)】 総費用90~95万円

【リスク・副作用】

  • 装置を初めてつけたり、力を強くかけた時には、歯が浮くような感覚や、噛んだ時に痛みを感じる場合があります。
  • 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなるので、ブラッシングを念入りに行う必要があります。
  • 歯を動かす際に歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
  • 歯並びや口腔周辺筋のバランスを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
  • リテーナー(保定装置)を適切に使用しない場合、後戻りすることがあります。

3.上顎前突・口元の突出

8歳の患者さんです。出っ歯が原因で口が閉じにくい状態でした。口元の突出感を主訴に来院されました。

治療前(8歳)
治療前
矢印
治療後(13歳)
治療後

患者さんは歯と顎の大きさのバランスがとれていなかったため、上下左右一本ずつ計4本抜歯を行いました。また、成長発育を加味しながら、上顎の発育抑制を行いつつ、前歯を後方に下げる矯正治療を行いました。
治療終了後の患者さんの横顔の変化は顕著で、大変満足できる治療結果を得ることができました。

小学生の頃と大人になった時の患者さん

小学生の頃と大人になった時の患者さん

矯正治療では、最終的に大人になった段階できれいな歯並びや口元、噛み合わせが整っていることが重要です。大人になった患者さんは、口元が引っ込むことで鼻も高く見え、大変美しい横顔になりました。

矯正治療の内容

【主訴】 出っ歯

【診断名】 上顎前突、口元の突出感

【年齢】 8歳4か月

【治療に用いた主な装置】 マルチブラケット装置、ヘッドギア

【抜歯部位】 上顎左右第一小臼歯、下顎左右第二小臼歯

【治療期間】 Ⅰ期治療・Ⅱ期治療合わせて5年6か月

【治療費用概算(自費)】 総費用90~95万円

【リスク・副作用】

  • 装置を初めてつけたり、力を強くかけた時には、歯が浮くような感覚や、噛んだ時に痛みを感じる場合があります。
  • 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなるので、ブラッシングを念入りに行う必要があります。
  • 歯を動かす際に歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
  • 歯並びや口腔周辺筋のバランスを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
  • リテーナー(保定装置)を適切に使用しない場合、後戻りすることがあります。

4.上下顎前突・口元の突出

10歳の患者さんです。歯並びは良いのですが、上顎と下顎が前方に出て噛み合っているため、口を閉じるとお口の周りやオトガイに筋肉の緊張が見られ、口元の突出感を主訴に来院されました。

治療前(10歳)
治療前
矢印
治療後(14歳)
治療後

患者さんは歯と顎の大きさのバランスがとれていなかったため、上下左右計4本の抜歯を行い、成長発育予測を行いながら、上下顎の発育抑制を行いつつ、後方に引っ込める矯正治療を行いました。
治療結果は、安静な口元ときれいなオトガイとなり、美しい横顔を手に入れることができました。

矯正治療の内容

【主訴】 口元の突出感

【診断名】 上下顎前突、口元の突出

【年齢】 10歳9か月

【治療に用いた主な装置】 マルチブラケット装置、ヘッドギア

【抜歯部位】 上下顎左右第一小臼歯

【治療期間】 Ⅰ期治療・Ⅱ期治療合わせて3年1か月

【治療費用概算(自費)】 総費用90~95万円

【リスク・副作用】

  • 装置を初めてつけたり、力を強くかけた時には、歯が浮くような感覚や、噛んだ時に痛みを感じる場合があります。
  • 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなるので、ブラッシングを念入りに行う必要があります。
  • 歯を動かす際に歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
  • 歯並びや口腔周辺筋のバランスを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
  • リテーナー(保定装置)を適切に使用しない場合、後戻りすることがあります。

5.上顎前突・開咬・口元の突出

8歳の患者さんです。出っ歯を主訴に来院されました。前歯の噛み合わせが悪く、上下の前歯が閉じない開咬の症状もありました。

治療前(8歳)
治療前
矢印
治療後(13歳)
治療後

患者さんは、出っ歯による口元の突出により、お口を閉じると口腔周囲筋に緊張がありました。歯を並べるにはスペースが不足していたため、上下左右の小臼歯を4本抜歯し、上顎の発育抑制を行いながら前歯を引っ込める矯正治療を行いました。
治療後は、鼻も高く見えるようになり、大変美しいEラインになりました。

矯正治療の内容

【主訴】 出っ歯

【診断名】 上顎前突、開咬、口元の突出

【年齢】 8歳11か月

【治療に用いた主な装置】 マルチブラケット装置、ヘッドギア

【抜歯部位】 上下顎左右第一小臼歯

【治療期間】 Ⅰ期治療・Ⅱ期治療合わせて4年8か月

【治療費用概算(自費)】 総費用90~95万円

【リスク・副作用】

  • 装置を初めてつけたり、力を強くかけた時には、歯が浮くような感覚や、噛んだ時に痛みを感じる場合があります。
  • 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなるので、ブラッシングを念入りに行う必要があります。
  • 歯を動かす際に歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
  • 歯並びや口腔周辺筋のバランスを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
  • リテーナー(保定装置)を適切に使用しない場合、後戻りすることがあります。

6.叢生・口元の突出

9歳の患者さんです。上下の前歯の歯先がぶつかる切端咬合の噛み合わせを主訴に来院されました。切端咬合は、奥歯の嚙み合わせがずれているため、下顎を前に出したり、横にずらして噛むことが多くなり、受け口のようにも見えます。

治療前(9歳)
治療前
矢印
治療後(13歳)
治療後

前歯は、上の前歯が下の前歯より数ミリ前にあって、被さるようになるのが正しい噛み合わせです。奥歯は、上顎の1歯に対して下顎の2歯で噛み合うのが正常です。正しい噛み合わせを作り、前方に出た口元を引っ込めるため、上下顎左右第一小臼歯を抜歯して矯正治療を行った結果、美しい口元、側貌となりました。

矯正治療の内容

【主訴】 前歯の噛み合わせ

【診断名】 叢生、口元の突出

【年齢】 9歳11か月

【治療に用いた主な装置】 マルチブラケット装置

【抜歯部位】 上下顎左右第一小臼歯

【治療期間】 Ⅰ期治療・Ⅱ期治療合わせて3年3か月

【治療費用概算(自費)】 総費用90~95万円

【リスク・副作用】

  • 装置を初めてつけたり、力を強くかけた時には、歯が浮くような感覚や、噛んだ時に痛みを感じる場合があります。
  • 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなるので、ブラッシングを念入りに行う必要があります。
  • 歯を動かす際に歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
  • 歯並びや口腔周辺筋のバランスを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
  • リテーナー(保定装置)を適切に使用しない場合、後戻りすることがあります。

7.骨格性の反対咬合

10歳の患者さんです。受け口を主訴に来院されました。骨格性の反対咬合で、大人になってからでは外科手術も視野になる症例です。

治療前(10歳)
治療前
矢印
治療後(15歳)
治療後

骨格性の反対咬合だったので、治療期間が少し長くなりましたが、早期に治療を開始したので、外科手術をせずにこのように仕上がりました。治療前後の口元の変化に注目してください。

小学生の頃と大人になった時の患者さん

小学生の頃と大人になった時の患者さん

矯正治療のゴールは、大人になった時に歯並びや口元、噛み合わせが整っていることです。20年以上経って患者さんがご来院くださったのでお写真をいただきましたが、治療後の後戻りもなく、きれいな歯並び、口元、嚙み合わせを維持されていました。

矯正治療の内容

【主訴】 反対咬合

【診断名】 骨格性の反対咬合

【年齢】 10歳4か月

【治療に用いた主な装置】 マルチブラケット装置、上顎前方牽引装置

【抜歯部位】 上下顎左右第一小臼歯

【治療期間】 Ⅰ期治療・Ⅱ期治療合わせて4年9か月

【治療費用概算(自費)】 総費用90~95万円

【リスク・副作用】

  • 装置を初めてつけたり、力を強くかけた時には、歯が浮くような感覚や、噛んだ時に痛みを感じる場合があります。
  • 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなるので、ブラッシングを念入りに行う必要があります。
  • 歯を動かす際に歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
  • 歯並びや口腔周辺筋のバランスを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
  • リテーナー(保定装置)を適切に使用しない場合、後戻りすることがあります。

8.骨格性の反対咬合(非抜歯)

8歳の患者さんで、受け口を主訴に来院されました。骨格性の反対咬合で、大人になってからでは外科手術も視野になる症例です。

治療前(8歳)
治療前
矢印
治療後(14歳)
治療後

骨格性の反対咬合だったので、治療期間は長くなりましたが、早期に治療を開始したので、外科手術も必要とせず、また永久歯も抜かずにこのようにきれいに仕上がりました。

小学生の頃と大人になった時の患者さん

小学生の頃と大人になった時の患者さん

矯正治療は、成長期が終わって大人になった段階で歯並びや口元、噛み合わせが整っていることが重要です。患者さんは成長発育が終わっても後戻りすることなく、治療結果を維持できています。

矯正治療の内容

【主訴】 反対咬合

【診断名】 骨格性の反対咬合

【年齢】 8歳5か月

【治療に用いた主な装置】 マルチブラケット装置、上顎前方牽引装置

【抜歯部位】 なし

【治療期間】 Ⅰ期治療・Ⅱ期治療合わせて6年3か月

【治療費用概算(自費)】 総費用90~95万円

【リスク・副作用】

  • 装置を初めてつけたり、力を強くかけた時には、歯が浮くような感覚や、噛んだ時に痛みを感じる場合があります。
  • 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなるので、ブラッシングを念入りに行う必要があります。
  • 歯を動かす際に歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
  • 歯並びや口腔周辺筋のバランスを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
  • リテーナー(保定装置)を適切に使用しない場合、後戻りすることがあります。