子どもの治療開始時期
子どもの矯正はいつから始めたらいいの?
「子どもの矯正はいつから始めたらいいの?」というご質問をよくいただきます。永久歯が生え揃うまで待ってから治療を行う場合もありますが、多くのケースでは早期に始めることで良い治療結果が得られます。
永久歯が生え揃う前でも、歯並びを阻害するさまざまな要因が発見された時にタイミング良く治療しておけば、後に長期的な矯正治療をしなくても済んだのに…と考えられるケースはたくさんあります。また、顎の成長期に治療を行うことで、抜歯をしなくて済む場合もあります。8、9歳頃から治療を始めた場合、6~7割は抜歯しないで治療が終了します。(高校生以上になって開始すると、抜歯をして治療するのが8~9割になります。)
適切な時期に治療を開始することはとても大切です。目安としては、上下の前歯(永久歯)が4本ずつ生えた頃が、スタートに良い時期でしょう。お子さんができるだけ最適な時期に最適な治療を受けていただけるよう、是非気になった時点で、矯正治療を専門とする歯科医にご相談ください。
子どもの矯正治療時期
子どもの矯正治療は、乳歯と永久歯が混在する時期(混合歯列期)に行う「1期治療」と、永久歯が生え揃った後に行う「2期治療」があります。1期治療は小学生の頃、2期治療は概ね中学生以降に行う治療です。
早期に始める1期治療
1期治療は必ず必要というわけではありません。早期に治療を開始することでメリットがある場合に行います。症状によっては、永久歯が生え揃うのを待ってまとめて治療した方が良い場合もありますので、そのようなケースでは、治療開始まで経過観察を行います。
1期治療を行った方が良いケース
- 顎の成長期に治療を行うことで、噛み合せが改善できたり、抜歯が不要になったりする可能性がある場合
- 1期治療を行うことで、2期治療が不要になったり、2期治療を軽くすることができる場合
- このまま放置することで、症状が悪化すると予想される場合
1期治療が不要なケース
- 1期治療を行っても症状を改善できず、2期治療でまとめて治療を行った方が効率的な場合
永久歯列期に行う2期治療
1期治療を行って症状を改善した場合でも、最終的な治療は2期治療で行うケースが殆どです。しかし、1期治療を行っていますので、2期治療は期間が短く軽い負担で済みます。
これに対し、1期治療を行わずに2期治療から開始した場合には、成人の矯正と同等の治療となります。1期治療を行っても症状が改善しないケースでは、無理に1期治療は行わず、2期治療でまとめて行います。永久歯が生え揃うまでは、定期観察をしながら時期を待つことが大切です。
子どもの矯正治療例
子どもの矯正治療例を、こちらからご覧ください。