むし歯の予防
当院で矯正治療中の患者さんがむし歯にならないよう、予防の指導・クリーニングなどの治療を行っています。
PMTC
歯科衛生士による歯のクリーニング(PMTC)は、歯の汚れを落として白くするだけでなく、むし歯や歯周病予防に大変効果があります。定期的に行うことで長く健康な歯を保つことができますので、是非ご利用ください。
歯磨き指導
矯正装置をつけると歯磨きがしにくくなるため、当院では必ず歯磨き指導を行い、むし歯や歯周病にならないよう徹底した指導を行っています。矯正装置に慣れてきた1週間後くらいに、染め出し剤で磨けていない部分を確認します。磨き方のポイントや注意点をご説明しながら、きれいになるまで歯磨きをして、磨き方のコツをしっかり覚えていただきます。
キシリトールガムについて
キシリトールガムはむし歯予防に効果があります。当院でも歯科専用の商品を販売していますので、ご利用ください。
キシリトールは白樺や樫の木等の原料から作られる天然素材の甘味料です。矯正治療中は、装置の周りはプラーク(歯垢)がたまりやすく、むし歯菌の数が増え、むし歯になりやすくなります。キシリトールガムを噛むと、唾液がたくさん出て口の中を綺麗にし、更にプラークが剥がれやすくなり、歯磨きの効果が上がります。
歯科専用キシリトールガムの優れた特徴
- フノランやリン酸カルシウムが多く含まれている(市販品の 1.5倍 )。
(フノラン:フクロノリ抽出物でフッ素を多く含む。リン酸カルシウム:歯のエナメル質の成分) - キシリトールの含有率が100%である。(市販品は50%前後)
- 矯正装置に付きにくく、噛む力を鍛える硬さ。
キシリトールガムの効果
- むし歯の原因となる酸を作らず、プラークの量を減らし、歯磨きで落としやすくなる。
- 唾液中のカルシウムが多く出ることによって、歯の再石灰化を助ける。
- ミュータンス菌(むし歯菌)を減らして、歯を丈夫にする。
- 1日3回食べたとして、1~2週間でプラークが減り始め、3ヶ月位でむし歯になりにくい状態になります。
効果的な摂り方
- 毎日3~5個を1日に3回位に分けて、むし歯になりやすい人は5回位に分けて。
※消化されにくい為、食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがあります。 - 1回5~15分噛み続け、食後・歯磨きの後に摂るのが効果的です。
フッ素
フッ素の効果とは
フッ素は、酸に溶けにくい強い歯を作る働きがある為、むし歯予防に利用されています。細菌の活動を弱め、お口の中で酸が作られない良い環境にします。生えたばかりの歯は、たくさんのフッ素を取り込むので、むし歯になりにくくなります。
※毎日使い続けることが大事です!
フッ素洗口剤の使用方法
- 容器の中にフッ素洗口剤(1包)と水道水もしくは精製水200mlを入れ、よく振って溶かします
※ミネラルウォーターやアルカリイオン水は使用しないでください。(フッ素の性質を変化させる恐れがあるため) - 歯をよく磨き、1の洗口液1回分(5~10ml)を口に含み、うつむいてブクブクうがいを約30秒間行い、口の中全体にいき渡るようにしてください。
- 約30秒間ブクブクうがいを行った後、液を吐き出します。
※1日1回、洗口を行います。就寝前の歯磨き後が最適です。洗口後、30分程度は飲食を避けてください。
※開始年齢は4歳前後から。まずは、お水などで練習しましょう!
フッ素洗口剤の保存方法
作った洗口液は冷暗所(冷蔵庫)で40日位保存が可能です。洗口液を作る際は必ず大人の方が行ってください。