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大人の矯正治療例

矯正治療は成人になってからでも十分行えます。大人になってから治療を開始し、綺麗な歯並びに改善した治療例をご紹介します。

上顎前突(出っ歯)

上顎の発育が大き過ぎたり、下顎の発育が小さ過ぎたりするために生じます。上顎を後方へ引っ込める必要がある場合には、通常の矯正装置の他にヘッドギアやインプラント矯正を使用する場合もあります。

上顎前突症例

治療前(20歳男性)
治療後(23歳)

上顎の前歯と顎が前方に出ている為、口元の突出感が強く、口が閉じにくい状態でした。上下顎左右1本計4本抜歯して治療を行いました。治療前後の口元の変化に注目してください。

治療に用いた主な装置 マルチブラケット装置
抜歯部位 上下左右の第1小臼歯
矯正治療期間 2年8ヶ月

下顎前突(受け口・反対咬合)

上下の顎の噛み合わせが前後逆になっている状態で、受け口や反対咬合と呼ばれる症状です。下顎の発育が大き過ぎたり、上顎の発育が小さ過ぎたりすることが原因で生じます。発音が不明瞭で舌足らずの話し方になったり、顎の関節に障害が起きやすくなることがあります。矯正治療単独で治せる場合と外科手術が必要になる場合があります。

下顎前突症例

治療前(26歳女性)
治療後(29歳)

成人になるまで放置したため、下顎の過成長・上顎の劣成長が著明になったケースです。外科手術(顎切り手術)の併用も検討されましたが、上下顎左右1本計4本抜歯して治療しました。矯正治療単独で、綺麗な歯並びと口元になりました。

治療に用いた主な装置 マルチブラケット装置
抜歯部位 上下左右の第1小臼歯
矯正治療期間 3年

開咬(かいこう)

開咬とは、歯を噛みしめても一部の歯が噛み合わず、上下に隙間が空いてしまう症状です。食べ物を噛み切れなかったり、発音が不明瞭になるだけでなく、顎関節へ負担がかかります。顎の成長が終ってしまった成人は治療が難しく、時によっては外科矯正(顎切り手術)を併用する場合もあります。

開咬症例

治療前(23歳女性)
治療後(27歳)

上下の前歯が噛み合わずに隙間が空いているため、発音障害(サ行が上手く言えない)や前歯で物が噛み切れない等の不都合を強く感じていました。治療後、上下の前歯が正しく噛み合うようになり隙間が無くなりました。

治療に用いた主な装置 マルチブラケット装置
矯正治療期間 4年

叢生(デコボコ)

叢生(そうせい)とは、顎の大きさと歯の大きさのバランスがとれず、歯の生える場所が足りなくなり、歯が捻じれたり、重なり合って生えている状態です。歯磨きがしにくく汚れを落としにくいため、むし歯や歯肉炎の原因となることもあります。成人の治療ではスペースを確保するために永久歯を抜歯する場合があります。

叢生症例

治療前(28歳女性)
治療後(31歳)

顎の大きさと歯のサイズの不調和が顕著なケースです(顎がかなり小さい)。永久歯を上下左右1本計4本抜歯して治療し、綺麗な歯並びになりました。

治療に用いた主な装置 マルチブラケット装置
抜歯部位 上下左右の第1小臼歯
矯正治療期間 2年10ヶ月
矯正費用 ・永久歯列及びそれに準ずる矯正 770,000円(税込)
・月ぎめ処置料 4,400円(税込)×治療月数
・保定装置 66,000円(税込)
・保定観察料 2,200円(税込) (3ヶ月に1回)
・検査診断料 44,000円(税込)
・歯磨き指導料(初回のみ) 11,000円(税込)
※抜歯費用は含まれておりません。一般歯科や口腔外科にて行ってください。
※矯正治療は基本的に自費診療になります。
矯正治療に伴うデメリット・リスクに
ついて
  • ・装置を初めてつけたり、力を強くかけた時には、歯が浮くような感覚があったり、噛んだ時に痛みを感じる場合があります。
  • ・矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなるので、ブラッシングを念入りに行う必要があります。
  • ・歯を動かす際に歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
  • ・歯並びや口腔周辺筋のバランスを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
  • ・リテーナー(保定装置)を適切に使用しない場合、後戻りすることがあります。

※一般的なリスク・副作用については、こちらのページにも詳しく掲載していますので、ご覧ください。